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【税理士試験と公認会計士試験】どっちが難しい?
こんにちは。税理士試験を1年10ヵ月で5科目合格した、ゆうりです。
今回は、よく聞かれる質問「公認会計士と税理士、どちらの試験が難しいのか?」について、私なりの考察をお話しします。
実際の質問はこちら
「税理士試験より公認会計士試験の方が簡単だと言う人がいます。でも、1年間の専念勉強で10ヵ月で5科目合格なら、税理士試験の方が早いとも言えるのでは? それでも合格率や母集団のレベルを考えると、公認会計士の方が圧倒的に難しいですよね?」
結論:公認会計士試験の方が難しいと私は考えます
その理由は、とてもシンプルです。
- 公認会計士の資格を持てば、税理士の資格も取れる
- 逆に、税理士資格を持っていても、公認会計士にはなれない
つまり、より上位互換の資格である 公認会計士の方が難易度が高い と考えるのが自然です。
数学の「背理法」で考えてみる
高校数学で習う「背理法」を使って、考えてみます。
もし仮に、公認会計士試験の方が税理士試験より簡単だとしたら…
- 税理士になりたい人は、わざわざ税理士試験を受けずに、公認会計士試験を受けるはず
- なぜなら、公認会計士に合格すれば税理士登録もできるから
でも、現実には税理士試験の受験者数は約35,000人、公認会計士試験は約15,000人。これは矛盾しています。
つまり、公認会計士試験の方が難しいから、あえて税理士試験を選ぶ人がいると考えるのが自然です。
税理士試験の方が難しいという意見も理解できます
確かに、税理士試験は1科目ずつの受験が可能で、5科目合格しないと税理士になれません。
しかし、公認会計士試験との大きな違いは、母集団のレベルです。
年齢別の合格率を比較してみる
- 税理士試験の20歳以下の合格率:約38.8%
- 公認会計士の20歳未満の合格率:約6.0%
この差は歴然です。
若年層・専念組の合格率を見ると、公認会計士の方が難関であることがより明確になります。
専念 vs 並行:環境で変わる難易度
ただし、環境によって感じる難しさは変わります。
- 公認会計士:専念で最短合格を目指す人が多い
- 税理士試験:仕事や家庭と両立しながら受験する人が多い
そういった意味では、時間的制約の中で戦う税理士受験生の方が過酷とも言えるかもしれません。
まとめ:あなたに合った試験を選ぶことが大切
- 専念で目指すなら → 公認会計士の方が難しい
- 仕事・家庭と両立するなら → 税理士試験の方が向いている
私は家庭と仕事の制約がある中で、1年10ヵ月で5科目合格を達成しました。
「今の自分の環境で何ができるか?」を大切に、最善の選択をしていってくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!