みなさん、こんにちは!税理士試験を1年10ヶ月で5科目合格した、ゆうりです。
今回は、「簿記論と財務諸表論、どちらから受験した方がいいか?」というテーマについて、僕の経験と考えをお話しします。
よく「2科目同時に受けるべき」という意見もありますが、社会人で時間に限りがある方や、お子さんのいる方にとっては現実的に1科目ずつの受験になることも多いですよね。
今回は、そんな状況の方に向けて、「もし1科目だけ受験するならどっち?」という問いに、実体験を踏まえてお答えしていきます。
目次
視聴者からの質問
はじめまして、コメント失礼いたします。
簿記論か財務諸表論どちらか1科目だけの場合はどちらを選択されますでしょうか?
また、その場合の勉強法はどのようにされるか教えていただけると嬉しいです。
結論:1科目だけなら「簿記論」がおすすめ!
迷う方も多いと思います。僕自身も最初は簿記論しか勉強しておらず、途中から財務諸表論を追加しました(STUDYingのカリキュラムの流れもそのようになっていました)。
あらためて自分の経験を振り返った上で、僕の結論は「簿記論を先に受けるべき」です。
その理由①:簿記論は税理士試験で最難関の計算力を要する
簿記論・財務諸表論ともに合格率は10%前後で非常に難易度が高い試験です。直近では財務諸表論は合格率8%という狭き門でした。
それぞれの特徴は以下の通り:
- 簿記論:計算100点
- 財務諸表論:計算50点+理論50点
難易度感でいうと、僕の感覚では:
- 簿記論:10
- 財務諸表論:5
- 所得税:8
- 住民税:4
- 酒税法:2
簿記論が圧倒的に難しいんです。
でも、逆にいうと簿記論を突破できれば、他の科目も問題なし!
税法科目に進むうえでも有利になります。
その理由②:財表を先に合格すると撤退しづらくなる
例えば財務諸表論に先に受かってしまっても、その後簿記論の沼にハマると、試験から撤退しづらくなります。
「1科目受かったのにやめるなんて…」という心理的なブレーキが働くんですね。
だからこそ、一番難しい簿記論を先にクリアしておくことで、気持ちよく先に進めるのです。
その理由③:簿記論経験者は財表でも圧倒的に有利
財務諸表論の計算は、簿記論の計算を簡単にしたものです。
そのため、簿記論の経験者は財表でも有利に戦えます。
実際、今年のような合格率8%の年に、簿記論未経験で財表に合格した人はほとんどいないと思います。
一方で、財表をやっていたからといって簿記論に受かるとは限りません。
財表では簿記論の計算範囲を十分にカバーできないからです。
どちらを選んでも、周囲は両方勉強している
実際のところ、受験者の8割は簿記論・財務諸表論を両方勉強しています。
- 昨年落ちた人のリベンジ受験が多い
- 「とりあえず両方取ろう」という戦略も多い
なので、どちらの科目も“両方やってる人”と戦うことになるという前提で考えましょう。
簿記論の勉強法は?
本気で合格を目指すなら、王道の大原またはTACがおすすめです。
- 大原:1月コースで約16万円
- STUDYing:約7万円(コスパ重視)
ただし、STUDYingで学ぶ場合も直前対策講座(約8万円)は大原やTACで受けた方が◎
結局両方受講すると15万円程度になるので、最初から大原やTAC一本の方が効率的というのが僕の結論です。
大原の場合、毎回の宿題をしっかりやるだけで確実に力がついていきます。
まとめ:1科目だけ受験するなら?
- ✔️ 圧倒的に「簿記論」がおすすめ
- ✔️ 難しいけれど、その分合格すれば強い
- ✔️ 財務諸表論や税法にもつながる実力がつく
- ✔️ 勉強法は大原やTACの王道ルートでOK
ということで、もし1科目しか受けられないなら「簿記論」を受けましょう!
少しでも迷っている方の参考になれば嬉しいです。
それではまた!バイバーイ👋