②勉強方法

【税理士試験】合格者が実践した「ミスノート」の作り方と活用法

皆さんこんにちは、ゆうりです。今回は「ミスノート」について、実際に自分が試験直前期に使っていたノートをベースに、どう作ってどう使えば効果的かを分かりやすくまとめます。僕は直前(5月頃)からミスノートを本格的に使い始めました。完璧な教科書的ノートではないですが、直前の“点検ツール”としては十分機能しました。



ミスノートって何を書けばいい?

僕の基本ルールはシンプル:

  • 模試や過去問で「間違えた箇所」を記録する
  • 「何回間違えたか」を分かるようにする(頻度管理)
  • 部分点・暗算ミス・電卓ミスなど原因を書き分ける

書く内容の具体例

  • 科目:簿記論/問題番号:第3問(個別)
  • 間違いの種類:仕訳の勘定科目の入れ替え(例:見払金 ↔ 見払利息)
  • 原因:理論の誤認/注意不足(電卓入力ミス)
  • 頻度:①(1回目)、②(2回目)→ 間違えた回数を右側に追記
  • 対策メモ:次は●●のチェックリストを作る/仕訳ルールを一行で復習

僕がやっていた“頻度マーク”の付け方

間違えた回数を左端に「1」「2」「3」と記入していく方法です。これにより、模試を重ねるごとに「本当に直さないといけないミス」が可視化できます。

  • 1回目:小さなチェック → 備考にメモ
  • 2回目:要注意 → 再発防止フラグを立てる
  • 3回目以降:致命的 → 優先的に復習(本試験1時間前に必ず目を通す)

よく書いていた“代表的なミス”

僕が頻繁にやっていたミスは以下の通りです(簿記/財表/税法で共通):

  • 勘定科目の入れ替え(雑収入 ↔ 雑損失、見払金 ↔ 見払利息など)
  • 桁や1円の入れ間違い(端数処理ミス)
  • 電卓の入力ミス(例:810を510で打つ等)
  • 集計は合っているが足し算ミス(電卓ミス)
  • 前受金・前受収益の月数ミス(期間配分ミス)
  • 税額計算の効果忘れ(税効果等)
  • マイナスや配当の扱い忘れ(マイTVの加算忘れ)
  • 連結の内部利益や引当金の処理ミス(連結が苦手な自分は仕訳だけ覚える作戦)

ミスノートのフォーマット(おすすめ)

手書き派の方向けに、僕が実際に近い形で使っていたテンプレを提示します。A4ノートの片面を使って一問一ミスを短くまとめるイメージです。 【日付】 202X/5/12 【科目】 簿記論(模試) 【問題】 第3問(個別) 【ミス内容】 見払金と見払利息を入れ替え 【回数】 ① 【原因】 勘定科目の意味の理解不足/確認不足 【対策】 仕訳ルールを1行でまとめる(試験1時間前に読む)



試験直前(1時間前)の使い方

  1. 「回数が3以上」「合格に直結するミス」だけをピックアップして見る
  2. 長文の解説は避け、仕訳・チェックリスト・再発防止ポイントだけ目で追う
  3. 声に出して読むと緊張時でも記憶に残りやすい(短いフレーズで)

ワンポイント:僕は連結が苦手だったので、連結だけは「仕訳一覧」を作って本試験の1時間前に流し読みしていました。意味まで理解しきれない分野は、まず「仕訳だけ切れる」状態にすると安定します。

税法(所得税など)のミスノート運用

税法系は紙面に付箋を貼る方式で運用していました。ダイソーの四角い付箋(大きめ)が使いやすいです。
やり方:科目ごとにノートを分け、付箋に「間違った論点+要復習ポイント」を書いて貼る → 定期的に付箋を見直す → 見なくなったら剥がす(=克服済み)

具体的な“修正アクション”例

ミス原因対策(次回までにやること)
見払金と見払利息を入れ替え語感で判断しているそれぞれの勘定の意味を一文で書く・仕訳ルールを暗唱
電卓で桁落ち(810→510)押し間違い/位置の癖電卓配置を統一/必ず小数点を意識する→模試でのみ意識的にチェック
前受収益の月数ミス期間按分を忘れる「期間按分テンプレ」を作って見る(例:受取日→期限→按分式)

おすすめの道具(コスパ良し)

  • A4ノート or 無地のルーズリーフ(書きやすさ重視)
  • ダイソーの大きめ付箋(税法用)
  • 色付きペン(頻度マークや重要度を色で分ける)
  • 電卓は自分専用の配置に慣れておく

よくある迷いと僕の答え

Q:ミスノートはいつから付ければいい?
A:理想は早め。ただし僕は直前(5月)から本格運用で合格しました。大事なのは「見直す頻度」と「直すための行動」を確保すること。

Q:細かく書きすぎて続かない…
A:むしろ「短く・シンプル」に。原因と対策(短文1行)だけを書けば続けやすいです。

まとめ:ミスノートでやるべきこと(3ステップ)

  1. 模試で間違えたらすぐ書く(原因と短い対策)
  2. 回数で優先順位をつける(1→2→3)
  3. 本試験1時間前は「3回以上」or「合否に直結するミス」だけ見る

短いチェックリスト(印刷して使える)



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